南禅寺は、小堀遠州作庭と伝えられる江戸時代初期の枯山水庭園です。
南禅寺とは?
南禅寺とは、鎌倉時代に臨済宗南禅寺派の大本山です。
南禅寺にある枯山水庭園の見どころ
虎の子渡しの庭
南禅寺再建の祈りを込め、小堀遠州によって作庭されたのが大方丈庭園、通称「虎の子渡しの庭」です。
大方丈庭園の枯山水は、1951年(昭和26年)に国の名勝に指定されています。
「虎の子渡しの庭」とは、中国の説話に基づくものです。
虎は、3匹の子供がいると、その1匹は必ずどう猛で、子虎だけで放っておくと、そのどう猛な虎が他の子虎を食べてしまいます。
そこで、母虎が3匹の虎を連れて大河を渡るときは、次のようにします。
まずは、どう猛な子虎を先に向こう岸に連れていき、いったん引き返します。
次に、残った2匹のうち1匹を連れて向こう岸に渡り、その後、どう猛な子虎だけを連れて元の岸に帰ります。
3匹目の子虎を向こう岸に連れていき、最後にどう猛な虎を連れていくという話です。
白砂の砂紋は水の流れ、つまり、大河を表しており、大きな石は親の虎、小さな石は子虎を表しています。
龍安寺の石庭も、別称「虎の子渡しの庭」と呼ばれています。
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如心庭
南禅寺の小方丈庭園は、別称「如心庭(にょしんてい)」と呼ばれ、1966年(昭和41年)に植彌加藤造園が作庭しました。
如心庭は、その名の如く、「心」の形に庭石を配置した枯山水庭園です。
「心を表現せよ」と柴山全慶老師が指示指導し作庭され、落ち着いた雰囲気の禅庭園です。
六道庭
「如心庭」が心の庭であるのに対し、「六道庭」は六道輪廻の戒めを表現する庭です。
六道輪廻とは、天上・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄の六つの世界を生まれ変わり続けるという仏教の世界観のことです。
一面の杉苔のなかに配された景石を眺めながら、静かに現実を直視すると煩悩にとらわれ六道を輪廻する凡夫のはかなさを想う庭とのことです。
南禅寺にある枯山水のめぐり記録
2020年11月19日(1回目の来園)
南禅寺方丈庭園の基本情報(住所・アクセス)
庭園名 | 南禅寺方丈庭園 |
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住所 | 〒606-8435 京都市左京区南禅寺福地町 |
アクセス | 東西線「蹴上」駅より徒歩10分 |
電話番号 | 075-771-0365 |
開園面積 | 1189.9㎡ |
開園時間 | 【12~2月】 8時40分~16時30分 【3〜11月】8時40分~17時 |
休園日 | 年末年始 |
入園料 | 一般 500円 高校生 400円 小中学生 300円 |
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