ボードゲーム「枯山水」は、徳を積んでより美しい石庭を完成させる日本発のボードゲームです。
プレイヤーは禅僧になり、砂紋と石を組み合わせることで「美しく洗練された枯山水」を作ることを目指します。
そんなボードゲーム「枯山水」の遊び方を丁寧に解説します。
遊び方の概要
「枯山水」は、ターン制のボードゲームで、ゲーム終了時に集計する得点が一番高いプレイヤーが勝利します。
毎ターンプレイヤーは、大きく2つの手順(フェーズ)を実施します。
手順1(前半フェーズ)では、砂紋タイルを引いて、「配置」「譲渡」「廃棄」「保管」のいずれかを実施します。
手順2(後半フェーズ)では、座禅(徳ポイントを積む)、禅僧駒の移動、石の獲得と配置、作庭カードの使用のいずれかを実施します。
このターンを繰り返すことで、美しい庭園を作り上げていきます。
配置した砂紋や石の美しさごとに勝利点を獲得し、一番勝利点の高かったプレイヤーが処理となります。
準備
- 寺院ボードを中央に置く
- 各プレイヤーの前に庭園ボードを配置する
- すべての砂紋タイルを伏せたまま混ぜて、寺院ボードのタイル置き場に置く
- 遊ぶ人数に合わせて、石を寺院ボードの石置き場に置く
- 庭園ボードの右下の三角形と同じ色の修行僧の駒を各プレイヤーに配る
- 受け取った修行僧と同じ色の円相駒を受け取り、寺院ボードの徳ポイントトラックの「0」のマスに置く
- 名庭園カードを伏せたままよく混ぜて、全員に1枚ずつ配る(他のプレイヤーには見せないこと)
- 同様に作庭家カードも配る
手番の行動
各プレイヤーは、時計回りに順番で手番を実施していく。
手番には、手順1(前半フェーズ)と手順2(後半フェーズ)がある。
手順1(前半フェーズ)
寺院ボードからタイルを引いて、「配置」「譲渡」「廃棄」「保管」のいずれかを実施する。
手番でないプレイヤーは、「強奪」を実施できる。
配置
引いた砂紋タイルを、自分の庭園ボードに配置する。
砂紋タイルの柄がキレイに繋がる配置が望ましい。
譲渡
いらないと思った砂紋タイルを譲ることができる。
譲ると「徳」を2ポイント積むことができる。
廃棄
「徳」ポイントを1ポイント使うと、砂紋タイルを廃棄できる。
保管
引いた砂紋タイルを配置することなく、1枚に限り庭園ボードの右下にある仮置き場に保管することができる。
強奪
手番のプレイヤーが砂紋タイルを配置したときに、他のプレイヤーはそのタイルを「強奪」することができる。
強奪したプレイヤーは「徳」を2ポイント失う。
手順2(後半フェーズ)
後半フェーズでは、「座禅」、「禅僧駒の移動」、「石の獲得と配置」、「作庭カードの使用」のいずれかを実施できる。
座禅
座禅を実施すると、「徳」を1ポイント積むことができる。
禅僧駒の移動
庭園上の禅僧駒を、上下左右どちらかに1マス(タイル1枚分)動かす。
石の獲得と配置
現在積んでいる「徳」ポイントを全部消費することで、寺院ボードにある石を1つ庭園ボードに配置できる。
消費する「徳」ポイントによって、獲得できる石が変わる。
禅僧駒があるタイルに石を置く場合に限り、任意で禅僧駒を縦横1マス動かせる。
原則、石を縦横に隣接して配置できない(苔タイルに配置する場合だけ例外)
作庭家カードの使用
手持ちの作庭家カードを公開すると、記載されている効果を得られる。
ゲームの終了と得点計算
いずれかのプレイヤーが15枚のタイルを配置するとゲーム終盤に近づく。
以降、配置済みのタイルが15枚に満たないプレイヤーは、手順1(前半フェーズ)で配置もしくは保管しか実施できなくなる。
15枚のタイルを配置したプレイヤーは手番で後半フェーズしか実施できなくなる。
全員の庭園ボードに15枚のタイルが配置された時点でゲームが終了する。
得点計算
寺院ボードの勝利点トラックの「0」のマスに、全員の禅僧駒を置く。
次に示す得点計算方法に基づいて、プレイヤーごとに得失点を確認し、禅僧駒を動かして得点を記録していきましょう。
最も多くの得点を記録した人が、いずれ劣らぬ作庭家として勝利となる。
砂の基礎点
砂タイルのみで構成される最大の長方形1つ分の面積(タイル枚数)の点を獲得
苔の基礎点
庭園にある苔のタイル1枚につき2点を獲得
対称性ボーナス
横列の5枚が左右対称になっている列につき5点を獲得
渦ボーナス
完成させた砂紋の渦により勝利点を獲得
真円の完成により「円を構成するタイル枚数」× 2点を獲得
半円の完成により「半円を構成するタイル枚数」× 1点を獲得
砂紋の評価
繋がっていないタイルの境界1箇所につき2点を減点
15枚のタイルすべてが繋がっていて乱れのない場合、ボーナスで7点を獲得
石の基礎点
庭園に置かれている石1種類につき2点を獲得
石組の評価
庭園に配置された石の組み合わせによってボーナスを獲得
A: 桂馬置きボーナス
2×3 のタイルの対角に石が配置されている場合、5点を獲得
※ B: 斜め置きボーナスと同時に適用不可
B: 斜め置きボーナス
3×3 のタイルの1つの対角線上に3つの石を配置した場合、7点を獲得
※ A: 桂馬置きボーナスと同時に適用不可
C: 蓬莱山ボーナス
上段の横列にある苔タイル2枚に立石(大)2つが隣接されている場合、10点を獲得
※ このボーナスを獲得できるのは1回のみ
D: 三尊石ボーナス
上段の横列にある連続した苔タイル3枚に立石(小)、立石(大)、立石(小)の順で石が配置されている場合、15点を獲得
※ このボーナスを獲得できるのは1回のみ
E: 臥石ボーナス
中央の縦列にある臥石1つにつき3点を獲得
F: 舟石ボーナス
下段の横列に舟石をおいている場合、3点を獲得
名庭園
自分の名庭園カードの図のとおりに石を配置していた場合、カードを公開し勝利点を獲得
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ボードゲーム「枯山水」の名庭園カード
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徳
最終的に持っている徳1点につき、勝利点を1点獲得