枯山水のボードゲーム

ボードゲーム「枯山水」の遊び方

2020年3月15日

ボードゲーム「枯山水」は、徳を積んでより美しい石庭を完成させる日本発のボードゲームです。

プレイヤーは禅僧になり、砂紋と石を組み合わせることで「美しく洗練された枯山水」を作ることを目指します。

そんなボードゲーム「枯山水」の遊び方を丁寧に解説します。

ボードゲーム「枯山水」の遊び方

遊び方の概要

「枯山水」は、ターン制のボードゲームで、ゲーム終了時に集計する得点が一番高いプレイヤーが勝利します。

毎ターンプレイヤーは、大きく2つの手順(フェーズ)を実施します。

手順1(前半フェーズ)では、砂紋タイルを引いて、「配置」「譲渡」「廃棄」「保管」のいずれかを実施します。

手順2(後半フェーズ)では、座禅(徳ポイントを積む)、禅僧駒の移動、石の獲得と配置、作庭カードの使用のいずれかを実施します。

このターンを繰り返すことで、美しい庭園を作り上げていきます。

配置した砂紋や石の美しさごとに勝利点を獲得し、一番勝利点の高かったプレイヤーが処理となります。

準備

  1. 寺院ボードを中央に置く
  2. 各プレイヤーの前に庭園ボードを配置する
  3. すべての砂紋タイルを伏せたまま混ぜて、寺院ボードのタイル置き場に置く
  4. 遊ぶ人数に合わせて、石を寺院ボードの石置き場に置く
  5. 庭園ボードの右下の三角形と同じ色の修行僧の駒を各プレイヤーに配る
  6. 受け取った修行僧と同じ色の円相駒を受け取り、寺院ボードの徳ポイントトラックの「0」のマスに置く
  7. 名庭園カードを伏せたままよく混ぜて、全員に1枚ずつ配る(他のプレイヤーには見せないこと)
  8. 同様に作庭家カードも配る

手番の行動

各プレイヤーは、時計回りに順番で手番を実施していく。

手番には、手順1(前半フェーズ)と手順2(後半フェーズ)がある。

手順1(前半フェーズ)

寺院ボードからタイルを引いて、「配置」「譲渡」「廃棄」「保管」のいずれかを実施する。

手番でないプレイヤーは、「強奪」を実施できる。

配置

引いた砂紋タイルを、自分の庭園ボードに配置する。

砂紋タイルの柄がキレイに繋がる配置が望ましい。

譲渡

いらないと思った砂紋タイルを譲ることができる。

譲ると「徳」を2ポイント積むことができる。

廃棄

「徳」ポイントを1ポイント使うと、砂紋タイルを廃棄できる。

保管

引いた砂紋タイルを配置することなく、1枚に限り庭園ボードの右下にある仮置き場に保管することができる。

強奪

手番のプレイヤーが砂紋タイルを配置したときに、他のプレイヤーはそのタイルを「強奪」することができる。

強奪したプレイヤーは「徳」を2ポイント失う。

手順2(後半フェーズ)

後半フェーズでは、「座禅」、「禅僧駒の移動」、「石の獲得と配置」、「作庭カードの使用」のいずれかを実施できる。

座禅

座禅を実施すると、「徳」を1ポイント積むことができる。

禅僧駒の移動

庭園上の禅僧駒を、上下左右どちらかに1マス(タイル1枚分)動かす。

石の獲得と配置

現在積んでいる「徳」ポイントを全部消費することで、寺院ボードにある石を1つ庭園ボードに配置できる。

消費する「徳」ポイントによって、獲得できる石が変わる。

禅僧駒があるタイルに石を置く場合に限り、任意で禅僧駒を縦横1マス動かせる。

原則、石を縦横に隣接して配置できない(苔タイルに配置する場合だけ例外)

作庭家カードの使用

手持ちの作庭家カードを公開すると、記載されている効果を得られる。

ゲームの終了と得点計算

いずれかのプレイヤーが15枚のタイルを配置するとゲーム終盤に近づく。

以降、配置済みのタイルが15枚に満たないプレイヤーは、手順1(前半フェーズ)で配置もしくは保管しか実施できなくなる。

15枚のタイルを配置したプレイヤーは手番で後半フェーズしか実施できなくなる。

全員の庭園ボードに15枚のタイルが配置された時点でゲームが終了する。

得点計算

寺院ボードの勝利点トラックの「0」のマスに、全員の禅僧駒を置く。

次に示す得点計算方法に基づいて、プレイヤーごとに得失点を確認し、禅僧駒を動かして得点を記録していきましょう。

最も多くの得点を記録した人が、いずれ劣らぬ作庭家として勝利となる。

砂の基礎点

砂タイルのみで構成される最大の長方形1つ分の面積(タイル枚数)の点を獲得

苔の基礎点

庭園にある苔のタイル1枚につき2点を獲得

対称性ボーナス

横列の5枚が左右対称になっている列につき5点を獲得

渦ボーナス

完成させた砂紋の渦により勝利点を獲得

真円の完成により「円を構成するタイル枚数」× 2点を獲得

半円の完成により「半円を構成するタイル枚数」× 1点を獲得

砂紋の評価

繋がっていないタイルの境界1箇所につき2点を減点

15枚のタイルすべてが繋がっていて乱れのない場合、ボーナスで7点を獲得

石の基礎点

庭園に置かれている石1種類につき2点を獲得

石組の評価

庭園に配置された石の組み合わせによってボーナスを獲得

A: 桂馬置きボーナス

2×3 のタイルの対角に石が配置されている場合、5点を獲得

※ B: 斜め置きボーナスと同時に適用不可

B: 斜め置きボーナス

3×3 のタイルの1つの対角線上に3つの石を配置した場合、7点を獲得

※ A: 桂馬置きボーナスと同時に適用不可

C: 蓬莱山ボーナス

上段の横列にある苔タイル2枚に立石(大)2つが隣接されている場合、10点を獲得

※ このボーナスを獲得できるのは1回のみ

D: 三尊石ボーナス

上段の横列にある連続した苔タイル3枚に立石(小)、立石(大)、立石(小)の順で石が配置されている場合、15点を獲得

※ このボーナスを獲得できるのは1回のみ

E: 臥石ボーナス

中央の縦列にある臥石1つにつき3点を獲得

F: 舟石ボーナス

下段の横列に舟石をおいている場合、3点を獲得

名庭園

自分の名庭園カードの図のとおりに石を配置していた場合、カードを公開し勝利点を獲得

ボードゲーム「枯山水」の名庭園カード
ボードゲーム「枯山水」の名庭園カード

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最終的に持っている徳1点につき、勝利点を1点獲得

ボードゲーム「枯山水」の遊び方まとめ

  • この記事を書いた人

うたたぞう

ボードゲームがきっかけで枯山水に出会い、好きになり、枯山水に巡ることが趣味になりました。 いつか枯山水のお庭があるマイハウスを建てるのが夢です。

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