京都の東山にある、法然上人ゆかりの浄土宗の金戒光明寺は、枯山水の庭園でも知られています。
枯山水は、水を使わず石の組み合わせで自然の趣を表す庭園のことで、ほぼ平らな状態の平庭式、低い築山のある準平庭式、水の無い池泉のある枯池式など、様式によって分類されています。
金戒光明寺とは?
京都市左京区にある金戒光明寺は、平安末期に浄土宗開祖である法然上人により開山された寺です。
地元では「黒谷さん」の愛称で親しまれ、幕末には会津藩の本陣となったことでも知られています。
方丈前庭は、島根県の『足立美術館』を作庭したことで知られる中根金作が手がけました。
方丈北に位置する紫雲の庭は、回遊式の枯山水庭園で、植彌加藤造園により作庭されました。
金戒光明寺庭園は通常は非公開となっており、特別公開時のみ拝観可能です。
金戒光明寺にある枯山水の見どころ
金戒光明寺庭園にはたくさんの見どころがあります。
その中でも、法然上人800年大御遠忌を記念して作庭された「紫雲の庭」は、枯山水を代表する庭の一つとされています。
紫雲の庭は、法然上人の生涯を3つの時代にエリア分けし、それぞれの時代の法然上人とゆかりの人たちを庭石と庭木、苔で表現したものです。
美作での幼少時代のエリアには、父母を象る石に抱かれるように法然上人を表す石があり、比叡山での修業時代のエリアには師や友を表す石、さらに琵琶湖に見立てた池泉があります。
浄土開宗・寺門興隆のエリアは庭中央に最も大きくスペースが取られ、低い築山には法然上人を表すひときわ大きな石の周りに弟子を表す石が配され、浄土宗が発展する姿に見立てた松があります。
また、「ご縁の道」は二つの道が一つにつながる様子が法然上人の説く浄土宗の考え方にある、人と人との縁の大切さを表しています。
庭園は桜の時期も美しいですが、とりわけ11月下旬から12月上旬にかけての紅葉の季節は格別です。
金戒光明寺には、法然上人が腰をかけて紫雲たなびく様子を眺め、浄土宗を開くきっかけになったといわれる石も残っています。
金戒光明寺にある枯山水のめぐり記録
2020年11月20日(1回目の来園)
金戒光明寺には枯山水の庭のほかにも、京都旅行のキャンペーンCMに登場した山門、徳川秀忠の正室である江の供養塔、新撰組の芹沢鴨、近藤勇が会津藩主松平容保と対面した部屋、平敦盛を討った熊谷直実が鎧をかけたとされる伝説の松など見どころが満載です。
平常時には公開されていない庭園や仏像なども、特別公開時には見ることができます。庭園は秋の紅葉が見ごろなので、事前に色づき具合を調べて訪ねることをおすすめします。
金戒光明寺庭園の住所・アクセス
庭園名 | 金戒光明寺庭園 |
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住所 | 〒606-8331 京都府京都市左京区黒谷町121 |
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