建仁寺は、京都市東山区にある臨済宗建仁寺派の総本山で、大雄苑、○△□乃庭、潮音庭の合わせて3つの枯山水庭園があります。
建仁寺とは?
建仁寺とは、正式名称は東山建仁禅寺といい、臨済宗建仁寺派の総本山として知られています。
建仁寺には、方丈前庭の大雄苑、四面正面の中庭である潮音庭、そして◯△囗乃庭の合わせて3つの枯山水庭園があります。
最も見どころとして知られているのが、方丈前庭の大雄苑ですが、潮音庭と◯△囗乃庭も異なる風情のある庭として人気があります。
いずれも枯山水様式で作られているのが特徴で、それぞれが個性を持っていることから観光スポットとしても人気がある場所です。
建仁寺にある枯山水庭園の見どころ
大雄苑
建仁寺の大雄苑は石庭の美しさが際立っているのが魅力です。
枯山水様式で大切にされている方丈が見える位置にあり、建物の描くシルエットと石庭に描き出されている模様との対比の美しさに趣を感じられるでしょう。
方丈と一緒に庭園を見るというスタンスで鑑賞すると、美しい構成がいくつも作り上げられているのがわかります。
潮音庭
潮音庭は四面正面に仕上げられているのが特徴です。
四面正面は東西南北のどの方向から見ても正面のように美しく仕上げられている様式です。
枯山水で欠かせない苔を生かしているのが特色なので、建物と廊下のそれぞれから見せてくれる青々とした美しさを堪能しましょう。
〇△口乃庭
〇△口乃庭は中央を〇、右側を□、左側を△としていて、禅宗の正解では〇は水、□は地、△は火を意味しています。
〇△口乃庭ではこれらの記号がそれぞれ中央にある亀島、土手、井戸の三つにより表現されているのが特徴です。
全体の構成をじっくりと見つつ、亀島を中心として石庭に描かれた波紋の美しさを楽しむのが一興でしょう。
建仁寺にある枯山水のめぐり記録
2020年11月13日(1回目の来園)
祇園四条駅から徒歩で7分ほどで建仁寺に到着。
臨済宗建仁寺派の大本山で、確か福山にあった禅と庭のミュージアムがある神勝寺が建仁寺派だった記憶が蘇った。
そんな建仁寺の方丈南庭が「大雄苑」。
「だいおうえん」と読む
加藤熊吉(屋号は植熊)が作庭した石庭で、白砂に緑苔と巨岩が配されています。
「大雄苑」の先を進むと、中庭に潮音庭があります。
中央に三尊石組が配されており、4方どこから見ても美しかったです。
潮音庭の先には、風神雷神図屏風が飾られています。
最後に訪れたのが、○△□乃庭。
「まるさんかくしかくのにわ」と読み、禅宗の四大思想(地水火風)が表現されているとのこと。
四角い(□)井戸は「地」を、丸い(○)苔は「水」を、三角(△)の白砂は「火」を。
庭園ではないのですが、建仁寺にある「双龍図」は迫力がすごいので必見です。
建仁寺にある枯山水庭園のまとめ
建仁寺庭園は金福寺庭園と同様の枯山水庭園で、石庭や方丈、苔などを生かした風情のある仕上がりになっています。
方丈前庭とも呼ばれる大雄苑、四つの方向から楽しめる潮音庭、オブジェクトを生かした美しさを描き出している〇△口乃庭の三つを同時に堪能できるのが魅力です。
建仁寺庭園の住所・アクセス
庭園名 | 建仁寺庭園 |
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住所 | 〒605-0811 京都府京都市東山区小松町584 |
アクセス | 京阪本線「祇園四条駅」より徒歩7分 |
電話番号 | |
開園年月日 | |
開園面積 | |
開園時間 | 10:00~17:00 |
入園料 |