枯山水と石庭の違いは、明確な定義はありませんが、植栽(樹木や草花)の要素があるかどうか?がわかりやすいです。
枯山水は、水を一切使わずに自然風景を表現する日本庭園の様式の1つで、さらに植栽(樹木や草花)の要素も使わないのが石庭という分け方です。
枯山水が親カテゴリで、石庭が子カテゴリみたいなイメージです。
枯山水とは?
枯山水とは、水を使わない庭園のことで、石、砂、草木を使用し山や海などの雄大な自然風景を表現する日本庭園の様式の1つです。
日本庭園といえば、大きな池があって、立派な松があって、とにかく豪快なイメージがありますが、枯山水はそんなイメージとは一転、とにかく落ち着いた雰囲気のお庭です。
禅の「侘び寂び」といわれる、無駄を省き、質素で静かに工夫がこさらされた精神が注入され発展しました。
なので、座りながらじっと静かに向き合うことで、心に癒やしをもたらしてくれる、そんな庭園です。
石庭とは?
石庭とは、明確な定義はありませんが、文字通り、石や砂だけを使って作られた日本庭園のことです。
言葉だとイメージしにくいので、写真で見るほうがわかりやすいです。
石庭で一番有名なのが、京都にある「龍安寺」の石庭です。
世界文化遺産にも登録されているとても有名な庭園なので、教科書とかでみたことあるのではないでしょうか。
枯山水と石庭の違いは?
枯山水、石庭のどちらも、水の要素を一切使わずに自然風景を表現する庭園です。
違いの明確な定義はありませんが、感覚的には植栽(樹木や草花)の要素があるかどうか?で区別するのがわかりやすいです。
植栽とは、庭園に配される樹木や草花のことで、松や桜などを指します。
この植栽も含めて自然風景を表現するのが枯山水で、植裁も使わないのが石庭という分け方です。
枯山水が親カテゴリで、石庭が子カテゴリみたいなイメージになります。
石や砂だけで構成される石庭のほうがより質素で、侘び寂び感が印象づきます。