枯山水は、禅宗の思想が注入され発展してきました。
禅の影響で生まれた美意識である「侘び寂び(わびさび)」を理解することが、枯山水を楽しむポイントになります。
枯山水と禅宗の関係
禅宗の美意識「侘び寂び(わびさび)」とは?
「侘び寂び」は、「侘び」と「寂び」の2つの言葉から成り立っています。
「侘び」は、「つつましく質素なもの」を意味し、真意としては「貧困」を表します。
応仁の乱によって京の都が荒廃したことから、発展した枯山水。
世問的な事物(お金や名声)に頼らず、つつましく質素なものこそが美しいという美意識です。
「寂び」は、「時間の経過とそれに伴う劣化」を意味し、古いものからにじみ出る美しさを表します。
また、静寂の意味も含まれ、利己的な思想を抱かず「無我」になることで、悟りに近づくと考えられています。
侘び寂び、つまり、質素なこと、足らないこと、趣があることが逆に想像力を刺激し、深い美が表現されているのです。
枯山水で侘び寂びを感じるポイント
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