枯山水の日本庭園

京都市東山区にある東福寺天得院の枯山水庭園

2020年6月21日

東福寺天得院の枯山水庭園

京都の紅葉の名所として知られている東福寺。

広い敷地内やその付近のお寺には紅葉だけでない魅力がたくさんあります。

東福寺の五塔頭の一つとされる天得院は枯山水の庭園が有名です。

通常時は非公開となっているこのお寺は夏と秋の特別拝観の期間のみ庭園を訪れることができます。

うたたぞう
そんな東福寺天得院の枯山水庭園をたくさんの写真とともにお届けします!

東福寺天得院とは?

天得院は、14世紀中頃の南北朝時代に東福寺第30世住持の無夢一清禅師(むむいっせいぜんじ)によって開創されました。その後は東福寺の五塔頭として隆盛を誇ります。安土桃山時代に入ってからも、豊臣秀吉から厚遇されていましたが、その後秀吉の子の秀頼が徳川家康の怒りを買ってしまい、徳川家康が天得院を取り壊してしまったと言われています。現在の本堂はその後18世紀に再建されたものです。

天得院は東福寺の日下門をくぐってすぐのところに、ひっそりと佇んでいます。境内も東福寺のように広大ではなく、こぢんまりと居心地の良い空間となっています。この天得院の見どころは何と言っても庭園で、この庭園のために日本全国から観光客が来訪しています。

東福寺天得院にある枯山水庭園の見どころ

東福寺天得院庭園の枯山水

天得院の枯山水庭園は安土桃山時代に作られたと言われています。

一般的な石や砂を多く用いている枯山水庭園ではなく、天得院の庭園は鮮やかな緑の苔と四季折々の花が咲き誇っています。

春には桜やつつじ、夏には桔梗やあじさい、秋は萩と木々の紅葉、冬の椿など、緑の苔の上にはその季節によって咲く花々の色合いが鮮やかに映ります。

お寺内部の華頭窓と呼ばれる、窓の上部が炎の尖頭を型どった窓から臨む西側の庭園は、庭に佇む灯籠と紅葉を堪能することができ、天得院の有名な撮影スポットとなっています。

天得院は特に夏の桔梗が有名で、別名「桔梗の寺」とも言われています。庭を埋め尽くす緑の苔と白や紫の桔梗の花のコントラストが圧巻です。

秋の紅葉は、東福寺のような壮観さはありませんが、天得院の小さくまとまった庭の苔の緑に映える紅葉は彩りを楽しむことができます。

天得院では毎年桔梗の開花に合わせて夏の特別拝観、紅葉の時期には秋の特別拝観と夜には庭園ライトアップを行っています。

特別拝観期間には昼食や夕食、茶席のプランがあるため、食事や抹茶を楽しみながら庭園の美しさをゆっくりと堪能することができます。

東福寺天得院にある枯山水のめぐり記録

2020年11月20日(1回目の来園)

東福寺天得院の枯山水庭園02

東福寺天得院の枯山水庭園03

東福寺天得院の枯山水庭園04

東福寺天得院の枯山水庭園05

東福寺天得院の枯山水庭園06

東福寺天得院の枯山水庭園07

東福寺天得院の枯山水庭園08

東福寺天得院の枯山水庭園は色彩豊かで、他の枯山水庭園とは一味違います。夏の桔梗の時期、秋の紅葉時にはユニークな東福寺天得院庭園の枯山水を訪れてみてはいかがでしょうか。

東福寺天得院の住所・アクセス

庭園名 東福寺天得院
住所 〒605-0981 京都府京都市東山区本町15-802
アクセス JR奈良線「東福寺」駅下車徒歩約7分
京阪本線「東福寺」駅下車徒歩約7分
電話番号 075-561-5239
開園時間 午前10時〜午後4時30分(受付終了 午後4時)
※ 通常は非公開なのでご注意を
入園料 大人500円、中高生300円、小学生以下無料(保護者同伴に限る)

※ 最新の情報とは限りません。必ず事前にご確認の上、ご利用ください。

  • この記事を書いた人

うたたぞう

ボードゲームがきっかけで枯山水に出会い、好きになり、枯山水に巡ることが趣味になりました。 いつか枯山水のお庭があるマイハウスを建てるのが夢です。

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