枯山水ガイド

枯山水の由来は平安時代に書かれた作庭記

2020年4月26日

枯山水の由来は、平安時代に書かれた「作庭記」という書物が一番最古のものと言われています。

「作庭記」に記されている「枯山水」は、庭園のなかの1区画に置く石の置き方を指していると考えられています。

なので、現在訪れることができる枯山水の形式とは違ったものになります。

作庭記には「枯山水」という名が使われましたが、歴史をたどると様々な呼ばれ方をされてきています。

かなを
「枯山水」という呼ばれ方の、由来、変遷をたどってみましょう。

枯山水の由来

「枯山水」という言葉が一番最初に登場するのは、平安時代にかかれた「作庭記」という書物です。

「作庭記」は、日本最古の庭園書であり、枯山水について次のように記されています。

池もなく遣水もなき所に、石をたつる事あり。これを枯山水となづく。その枯山水の様は、片山のきし、或野筋などをつくりいでて、それにつきて石をたつるなり。

遣水(やりみず)っていうのが聞き慣れない言葉かもしれませんが、水を導き入れるもので、川の流れみたいなものです。

なので、池も水の流れも使わずに、石を配置することを、枯山水と呼んだそうです。

現在見られる禅の文化が取り入れられた枯山水を指す言葉ではないですが、水を一切使わないものを庭園で表現する一番最初の由来は「作庭記」になります。

枯山水の時代ごとの呼ばれ方

「作庭記」では「枯山水」と名付けられ、現在も水を使わない庭園様式を「枯山水」と呼びますが、歴史をたどると時代ごとに様々な呼ばれ方をされてきています。

呼ばれ方 時代 出典
枯山水(かれさんすい) 平安時代 作庭記(さくていき)
乾山水(あらさんすい) / 乾泉水(あらせんすい) 鎌倉時代 源平盛衰記(げんぺいせいすいき)
唐山水(からさんすい) 室町時代 臥雲日件録(がうんにっけんろく)
仮山水(かさんすい) 室町時代 仮山水譜并序(かさんすいふへいじょ)
枯水形(かれみずがた) 江戸時代 築山山水伝
から泉水(からせんずい) 江戸時代 庭作不審書(ていさくふしんしょ)

参考) 『作庭記』にいう枯山水の源流 より

作庭記

作庭記とは、平安時代に書かれた日本最古の庭園書です。

寝殿造における庭園に関して書かれており、図は全くなく文章のみで施工方法が記されています。

枯山水の由来まとめ

・枯山水の由来は、さかのぼること平安時代の「作庭記」
・「作庭記」における枯山水は、池も水の流れも使わずに、石を配置することを指す
・時代ごとに様々な呼ばれ方をされてきている

枯山水の歴史
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かなを

ボードゲームがきっかけで枯山水に出会い、好きになり、枯山水に巡ることが趣味になりました。 いつか枯山水のお庭があるマイハウスを建てるのが夢です。

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